喘息は治るのでしょうか?  
小児の場合約50〜70%は中学生の頃までに治ったりほとんど症状が出なくなりますが、約30%は治りきらずに成人にまで持ち越すことになります。
また成人になって再発することもあります。
成人発症の場合はいったん症状が消えても気道の炎症や過敏性の亢進は持続していることが多く、そのため何らかの刺激を受けるとまた症状が出て慢性化してしまうこともよくありますが、適切な治療を続けることによって長期にわたり症状が出ない状態(これを寛解といいます)になることは十分可能であり、その結果として治ることもあると思われます。
 
ステロイド剤の使用について教えてください。  
喘息発作ができるだけ起こらないようにするためには、症状の落ち着いている普段からきっちりとした治療が必要で、成人の場合ステロイドの吸入薬が副作用も少なく非常に有効です。小児の場合でも中等症以上でほかの治療方法ではなかなか良くならない時は、ステロイドの吸入薬を併用することがあります。
アトピー性皮膚炎に対しては、ステロイドの塗り薬が有効です。
しかし長期に強いステロイドの塗り薬を使用すると皮膚が薄くなったり赤くなったり、また急に止めるとリバウンドと言って逆に症状が悪化することもあるので、自分勝手な判断をせずに主治医と良く相談することが大切です。
いずれにしても適切に使用されていれば過度に心配する必要はありません。
 
減感作療法(免疫療法)はどんなアレルギー物質に対してもできますか?  
減感作療法に使用するエキスは、純度の高いものを精製するのが難しくどんなものに対してもあるわけではなく、当クリニックで使用しているスギ花粉とハウスダスト以外にはカビの一部やブタクサなどの植物の花粉など少ししかありません。
ですからスギ花粉症やハウスダストに対するアレルギーの患者さんは、治療の選択肢が他のアレルギーの人より多いわけで、自分にあった治療法を主治医と良く相談してください。
 
いびきをかく人はすべて睡眠時無呼吸になっているのですか?  
そう言うわけではありません。しかし習慣的に大きないびきをかく人は睡眠時に無呼吸状態を繰り返している人が多く、その程度が強くなると睡眠時無呼吸症候群となって日中の眠気や頭痛などの症状が出て来るので、心当たりのある人は一度検査を受けてください。