血液検査
  アトピー体質の有無やその程度およびアレルギーの原因物質(アレルゲン)などを調べることができます。
皮内テスト

 

スギ花粉とハウスダスト(室内の塵やホコリ)については、そのエキスを少量皮内に注射することによってそれらに対するアレルギーがあるかどうかを判定することもできます。




減感作療法(免疫療法)
  当クリニックでは、アレルギー疾患に対する治療のひとつとして減感作療法(免疫療法)を実施しております。
これは、主に気管支喘息やアレルギー性鼻炎、スギ花粉症に対してその原因となるアレルギーを引き起こす物質(アレルゲン)のエキスを低濃度、少量から皮下に注射してゆき、徐々にその濃度や量を増やしてその物質に対する過敏性を弱めて抵抗力をつけ、アレルギー反応を起こしにくくする治療です。

エキスは今のところスギ花粉またはハウスダスト(ダニや室内のホコリ)を使用
し、初めの3〜4ヶ月は週に2回、その後症状や注射部位の反応などを見ながら週に1回、2週間に1回、月に1回と間隔をあけてゆく方法と、初めの6ヶ月間は週に1回注射し、その後は2週間に1回、月に1回と間隔をあけてゆく方法があります。
いずれにしても月に1回の注射を3年から5年ほど続けたほうが抵抗力は持続しやすいようです
 アレルギー疾患に対しては現在優れたお薬がたくさんあり、きちんと薬物療法を受けることによって喘息などの症状は非常によくなることが多く、それで症状が抑えられている場合はあえてこの治療をする必要はありませんが、十分な薬物療法でもなかなか改善しない場合や、ハウスダストや花粉などにアレルギー反応が強い症例では減感作療法が有効な場合がよくあります。

特にスギ花粉症の場合1年のうち2月から4月にかけての約3ヶ月間とはいえ毎年症状に悩まされつらい日々を送らなければならず、この減感作療法が非常に有効でほとんど症状が出ないようになることもあります。
注射以外の方法としては、スギ花粉舌下免疫療法を行っています。
これはスギ花粉エキスを1日1回自宅で舌下するもので、初めの2週間は徐々に増量し、その後は決まった量を数年にわたりスギ花粉の飛散期も含めて継続する必要があります。
これによってスギ花粉によるアレルギー症状を改善させます。
治療対象はスギ花粉がアレルギー症状の原因であると確定診断された12歳以上の患者さんで、初回投与はスギ花粉が飛散していない時期に、医師の監督のもとに行う必要があります。
アトピー性皮膚炎については、そのアレルギー反応や増悪因子がやや複雑で、スキンケアもしっかりとしていかねばならず、減感作療法だけでは改善に限界がありますがアレルギー反応を弱めることによって症状を改善させることは可能です。
 以上、減感作療法の有効性についてご案内いたしましたが、アレルギーを引き起こす物質を体に入れるわけですから、一時的にアレルギー症状が強くなることもありますので治療を希望される方や、興味のある方は一度ご来院ください


※ 尚、減感作療法は保険適用内です
アレルギー性鼻炎・結膜炎

 

薬物療法や減感作療法を行ないます。

アトピー性皮膚炎
  内服薬や塗り薬、減感作療法とともにスキンケア、精神的ストレスを避けること等も重要になってきます。
その他のアレルギー疾患